嫉妬妄想 疾患

嫉妬妄想は精神疾患か

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嫉妬妄想という疾患があります。
人間というものは時に嫉妬をする生き物ですが、その嫉妬が攻撃性を帯びてくると、その時点で疾患というレベルにもなります。
嫉妬妄想には、愛情嫉妬と指向性嫉妬があります。
前者は、文字通り男女間の恋愛に関係しています。
自分のパートナーの存在を奪い取られるのではないかという妄想が強くなり、それが被害妄想と相まって嫉妬妄想となり、疾患に分類されることになります。
後者は、他者によって自分の地位や財産を奪い取られるのではないかという妄想が発端となっています。
医療の現場で、明確な嫉妬妄想の疾患として報告されるのは、主に前者の方が多く、後者の指向性嫉妬については、疾患としての治療例が少ないとされています。
しかし、指向性嫉妬も度合いが進めば、悲劇的な結果にもなります。
源頼朝が義経を殺したのは、頼朝自身が義弟に対して嫉妬妄想を抱いていたためと推測されています。
このことは、嫉妬妄想という疾患を放置することの重大性を示しています。
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嫉妬妄想は被害妄想のレベルまで進行することで、初めて疾患と診断され治療の対象となります。
しかし、嫉妬妄想の初期症状については、医師も周囲も的確な判断ができにくいといいます。
嫉妬妄想が疾患として周囲から認識されづらいのは、社会性を逸脱した行動が少ないためと言われています。
家庭の主婦は家事を熟し、勤めのある人は普通に仕事を続けています。
ただ、日常の中で攻撃的な言動が見られることもありますが、周囲は本人がイライラしているだけと軽く考えがちです。
この軽い判断のため、精神病の治療を受ける機会を逸し、周囲がおかしいと気づいた時には、病状が深刻になっている場合も多いのです。
被害妄想については、薬物治療で症状を抑えることはできますが、病気そのものを治癒するためには長い期間が必要です。
薬物治療以外にも、カウンセリングや心理療法を受けて、患者自身が自分と向き合えるまでになることが、完全治癒の条件とされています。
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